東中野サイレントミュージックでのサロンコンサートが終演いたしました♪
昨日は暑すぎずお天気のよい1日でした＾＾
朝早く会場入りをすると、オーナーの恵子さんが焚いて下さったアロマのいい香りが♡初めて伺った時からすぐに好きになったこのサロンで、コンサートができてとても嬉しかったです。
高校生の時にコンクールで出会い、大学4年間を共にしたメゾソプラノの松原ちひろちゃんとこうしてコンサートができ、感慨深かったです💓
長いプログラムを1人で弾いてくれたピアニスト桃ちゃんにも感謝👏
一部はフランス歌曲、二部はオペラの重唱を演奏しました！今回は沢山歌った…！
こんなプログラムでした♫
一部に私が歌ったのはこちら。
＊アーン「クロリスに」
＊パラディール「プシケ」
＊ドビュッシー「2つのロマンスより、ロマンス」
＊マルティーニ「愛の喜び」
パラディールの曲はあまり知られていない曲ですが、一目惚れならぬ一聴き惚れをしていつか歌いたいと思っていた曲です。今回念願叶って歌えました💕愛の喜びはイタリア古典歌曲集に入っているイタリア語のPiacer d'amorが有名ですが、今回は原語のフランス語で、2重唱にアレンジして歌いました♪
休憩にはオーナーの恵子さんがジャスミンティーを出して下さいました。私からは地元のお気に入りのフランスのお菓子を☕️🍪
後半のプログラム、重唱は…
＊「ホフマン物語」
オルフェオとエウリディーチェは、オルフェオが冥界からエウリディーチェを連れて帰ろうとする場面。振り返ってはいけないという掟を守って連れて帰らなければならないのですが、そのことを知らないエウリディーチェは「どうして私のことを見てくれないの！？もう愛してないの！？」とぷんぷんしてしまうのです。この話を聞くたびに、オルフェオがエウリディーチェに一言言ってくれればいいのに、と思ってしまいます。笑
皇帝ティートは実はサブキャラの2重唱ですが…大変美しく、今回歌って大好きになりました❤️
そしてエジプトのジュリオチェーザレのクレオパトラとチェーザレの重唱は華やかで楽しく、いつか古楽と一緒に演奏したいという夢ができました。
お気づきかもしれませんが上記は全て恋人同士の役。スラリと背の高いちひろちゃんといると本当の恋人に見えると皆様から言っていただけました☆
ソロは…
＊ヘンデル ＜リナルド＞より「Lascia ch'io pianga」
＊＜水車小屋の娘＞より「Nel cor più non mi sento」
ヘンデルのオペラアリア「私を泣かせて下さい」として知られている(本来、泣かせたままにして下さいというニュアンスですが…泣かせて！だとちょっと違いますよね。笑 訳って難しい。)この曲は、a-b-a'形式の3部形式となっており、作曲当時の慣習として戻ってくるa'では歌手が即興で装飾をつけて歌います。昨日も“昨日の装飾”で歌いました🎶
もう一つのnel cor～は、イタリア古典歌曲集という声楽を始めるときに最初に習う曲集に入っている曲です。私自身もその曲集の中でこの曲を勉強しました。初めて歌ったのはなんと中学3年生…！中学3年生の私には歌詩の深い意味は分からず、ただただ一生懸命歌っていたような気がします。あれから約10年経って、本当の意味での喜びとか心の痛みとか、少し経験して分かるようになったのかなと思います。どんな経験も音楽に映すことができるというのは音楽家の強みかもしれません。歌詩の読み方の正解は分からないけれど、自分の経験に合わせて見えてくるものが、感じるものが変わるということは、私が歌を続けていて楽しいなと感じることの１つです。
もちろん自分の経験以外に、作詩者のことを知ることや作曲家の意図を音楽から推し量ることも必要なので、そういったお勉強も沢山したいと思っています。
ついつい長くなってしまったけれど、昨日はそんなこんなで音楽を始めた頃の初心を思い出したり、音楽活動を通した人との繋がりを感じたりして、とても感慨深い本番でした！
最後に、フライヤーの素敵な絵を描いて下さった日香里さんと📷✨
当日は原画を飾らせていただきました♡素敵な作品…♡♡
良い1日でした🌙
みずか
